2018年09月02日

曲目変更のお知らせ。

9月11日(火)のリサイタルのプログラムを、以下の通りに変更させていただきます。

〜ロシアピアニズムの響き〜
吉永哲道 ピアノリサイタル

J.S.バッハ=F.ブゾーニ:
コラール前奏曲「目覚めよと呼ぶ声す」 BWV645
J.S.バッハ:
フランス組曲第2番 ハ短調 BWV813
L.v.ベートーヴェン:
ピアノソナタ第17番 ニ短調 op.31-2 「テンペスト」

M.ムソルグスキー: 展覧会の絵

後半に演奏予定でしたシューマンのユーゲントアルバムより1曲、及び幻想曲が、ムソルグスキーの「展覧会の絵」に差し替えとなります事をご了承下さい。
幻想曲はいずれ演奏会で取り上げますので、別の機会をご期待頂ければ幸いです。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

吉永哲道

posted by tetsumichi at 14:00| 演奏会情報

2018年09月01日

【演奏会情報】黒岩悠×吉永哲道 ピアノソロ&デュオコンサート  Voyage on France 〜音楽フランス散歩〜

黒岩悠×吉永哲道 ピアノソロ&デュオコンサート
Voyage on France 〜音楽フランス散歩〜

今年で6回目となる、黒岩悠さんとの宗次ホールでのデュオコンサート。
今回のプログラムのコンセプトは「フランス名所巡り」。
音楽によるフランス散策を、是非お楽しみ頂ければと思います。
吉永哲道


〈日時〉
2018年9月24日(月・祝) 13:30開演(13:00開場)
〈会場〉
宗次ホール
〈出演〉
黒岩悠(ピアノ)
吉永哲道(ピアノ)

〈曲目〉
[吉永ソロ]
◆ヴェルサイユ
J-F.ラモー:
クラヴサン曲集(第3組曲)より
「ミューズたちの対話」
◆ロワールの古城
C.ドビュッシー:
ベルガマスク組曲より
「月の光」
◆サン=レミ=ド=プロヴァンス
C.ドビュッシー:
前奏曲集第2巻より
「月光が降り注ぐテラス」
◆パリ・モンパルナス地区
C.ドビュッシー:
前奏曲第2巻より
「風変わりなラヴィーヌ将軍」

[黒岩ソロ]
◆サン=ジェルマン=アン=レー
J.S.バッハ:
フランス風序曲 BWV831より
序曲・フーガ、サラバンド、エコー
◆リヴィエラ
F.プーランク:
即興曲第15番「エディット・ピアフ賛」

[2台ピアノ]
◆パリ ミシア・セール邸
M.ラヴェル:ラ・ヴァルス
◆パリ・マレ地区
C.サン=サーンス:動物の謝肉祭より

〈入場料〉
一般自由席  2,000円
〈主催〉
宗次ホール
〈チケットお問い合わせ〉
宗次ホールチケットセンター Tel : 052-265-1718
チケットぴあ Tel : 0570-02-9999
栄プレチケ92 Tel : 052-953-0777
芸文P.G. Tel : 052-972-0430

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posted by tetsumichi at 07:00| 演奏会情報

2018年08月26日

【終了御礼】同志。

8月18日、ヤマハ銀座店6Fサロンでのバス歌手渡部智也氏との「第2回ロシア声楽コンクール 受賞記念コンサート」が、盛況の内に終了致しました。
お越し頂きました皆様に、心より御礼申し上げます。

何をしたいのかではなく、何をすべきなのか。
それが明確になると、人生は実にシンプルに、迷いなく生きる事ができます。
私がもう10年以上渡部氏の伴奏を続けさせて頂いているのは、そんな彼の生き方に共感しているからだと、今回の演奏会は、改めてそれを強く実感する機会となりました。
ピアニストは孤独です。
だからこそ、志を共にできる共演者との出会いは一生の財産となる、なり得ると、私は思っています。

今後とも、私たちの活動をお見守り頂ければ幸いです。
感謝を込めて。

吉永 哲道

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posted by tetsumichi at 07:00| その他

2018年08月25日

15.耳慣らし。

耳慣らし、という言葉が正確な日本語なのかどうかは分からないが、私にとって、普段の練習や演奏会のリハーサルを始める前の〈耳慣らしの時間〉は、ちょっとした儀式のようなものだ。

ピアノの前に座る。
だが、いきなり沢山の音や曲を弾くような事は決してしない。
ペダルを踏み、好きな音を一音、ポーンと響かせる。
弱音ならばなお良い。
そして、その響きの行方にじっと耳を傾ける……。

響きがただ衰退していくのではなく、あたかも自分から遠ざかっていくように感じられるならば、耳の準備が整ったと言えるだろう。
何の?
音が生じた後の響きの変化を聴く、つまり倍音を聴く耳の態勢である。
(前回の記事で書いたように、多彩な音色は倍音の変化である)

もう何年も前の事になるが、演奏会前のリハーサルを終えた後に、「最初、まるで調律をしているみたいでしたね」と言われた事がある(笑)。

響きの行方を聴く。
あなたは、聴く準備が整う前に弾いてしまってはいないだろうか?


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posted by tetsumichi at 07:00| 演奏技術について

2018年08月15日

14.技術を磨く。

どうすれば、ピアノという楽器が柔らかく、歌うような響きを奏でてくれるのか?
いったい弾き手がどう鍵盤に触れると、ピアノは明るい音色で応えてくれるのか?
暗い音は?
春の陽射しの様な暖かみは?
冬の凍てつく様な冷たさは?
心満たす喜びは?
ひとしずくの涙のような悲しみは?
なぜ、私たちは音から温度や心情を感じ取るのだろう?


その鍵を握るのが、倍音。
多彩な音色とは倍音の変化であり、私たちが自分の願う音色を得る為には、倍音をコントロールする術を身に付けなければならない。
そこでタッチの研究が必要になるのだが、タッチと言うと、一般的には指を始めとする、身体の末端部分に関して言及される事が多いのではないだろうか。勿論それも重要だが、順番としてその前に熟慮しなければならない事があると私は思っている。
それは、座る姿勢と、腕及び手の平の中の筋肉の使い方。
理想的な指の動きはあくまで、足の爪先から股関節、丹田の支え、肩を経由して上腕、前腕、そして手の平の中に至るまでの筋肉……それら全てが有機的に働き、身体全体を自然に使えた結果なのだ。何しろ、人間の指は第二関節から先は全く筋肉が付いていないのだから!

かように、技術に関しての考察は本来、適切な筋肉の使い方を知るという極めて具体的な筋肉感覚に依るものであり、それを飛ばしてイメージに頼り過ぎてしまっては優れた技術の習得は困難となるだろう。その上で最も肝に銘じるべきは、ただ単に合理的な身体の使い方(身体にとって合理的な技術)を追い求めても、残念ながらその努力は何の音楽的実りももたらさない事だ。
テクニック(技術)の語源はギリシャ語のテクネーだが、テクネーはまた、芸術をも意味する言葉である。
つまり、技術の鍛錬は創造的思考を深める行為そのものであり、美に対する熟考を伴っていてこそ初めて意義のあるものとなる。

ただ上辺だけの完璧さや正確さ、華やかさを求めるのではなく、常に、音楽を表現する為のテクニックを磨く思慮深さを持つ事。
それ以外に、芸術的演奏に至る道はない。

posted by tetsumichi at 07:00| 演奏技術について