2018年04月20日

【演奏会情報】愛知ロシア音楽研究会がお届けする《ロシア民謡万華鏡2018》

愛知ロシア音楽研究会企画・主催の演奏会、《ロシア民謡万華鏡2018》。
私はピアノソロで、映画「ドクトル・ジバゴ」より〈ララのテーマ〉、ロシアンダンスメドレー(岩間稔 編曲)、またロシア民謡の伴奏を数曲担当致します。
毎回、研究会の先生方がお考え下さる趣向を凝らしたプログラムは、ご来場頂いた皆様からも好評を得ており、今回もまた万華鏡の名に相応しく様々な作品が登場します。
是非お越し頂ければ嬉しく思います。
吉永 哲道
 
愛知ロシア音楽研究会がお届けする
《ロシア民謡万華鏡2018》
〈日時〉
2018年5月25日(金) 18:30開演(18:00開場)
〈会場〉
愛知県芸術劇場小ホール
〈監修〉
安原雅之
〈企画・構成〉
筧聰子、相羽良美
〈出演〉
筧真美子、川畑久子、金原聡子(ソプラノ)
筧聰子、木村洋子(メゾソプラノ)
佐藤恵子、原田綾子、山下勝、吉永哲道、渡辺理恵子(ピアノ)
江頭摩耶(ヴァイオリン)
筧孝也(フルート)
〈舞台コーディネート〉
御原祥子

〈曲目〉
映画「ドクトル・ジバゴ」より<ララのテーマ> M.ジャール
……吉永[pf]
ロシアンダンスメドレー 岩間 稔 編曲
……吉永[pf]
小さいグミの木 ロシア民謡
……筧(真)[sop]渡辺[pf]
『二重唱』白いアカシア 作曲者不詳
……筧(真)[sop]木村[mez]渡辺[pf]
燃えよ、燃えよ、私の星 P.プラーホフ
……木村[mez]渡辺[pf]
黒い瞳による幻想曲 S.クロマコフ
……原田[pf]
「150のロシア民謡」より K.ヴィルボア編
……山下[pf]
流れ深きヴォルガ ロシア民謡
……川畑[sop]山下[pf]
『二重唱』鈴の音が単調にひびく ロシア民謡
……金原[sop]川畑[sop]山下[pf]
ロシア民謡による変奏曲 I.ベルコヴィッチ
……渡辺[pf]
フルートソナタ 第3楽章 O.タクタキシヴィリ
……筧(孝)[fl]渡辺[pf]
あいびき P.ブラーホフ
……金原[sop]山下[pf]
「赤いサラファン」による幻想曲(モスクワの思い出) S.クロマコフ
……佐藤[pf]
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夜は輝く N.シシキン
……筧(聰)[mez]原田[pf]
疲れた太陽(太陽に灼かれて) E.アルテミエフ
……筧(聰)[mez]江頭[vn]原田[pf]
映画「馬虻」より<ロマンス> D.ショスタコーヴィッチ
……江頭[vn]山下[pf]
『ピアノ二重奏・4手』団結 op.95 D.ショスタコーヴィッチ
……原田[pf]山下[pf]
『みんなで歌おう・ロシア民謡』
1.カチューシャ 2.トロイカ 3.ポーリュシカ・ポーレ 4.ともしび
5.一週間 6.果てもなき荒れ野原 7.カリンカ
……吉永[pf](1-4) 山下[pf](5-7)

〈入場料〉
3,000円(全自由席)
〈主催〉
愛知ロシア音楽研究会
〈後援〉
日本・ロシア音楽家協会

〈チケット取り扱い〉
愛知芸術文化センターPG
 Tel:052-972-0430
カワイ名古屋PG
 Tel:052-962-3939
栄プレチケ92
 Tel:052-953-0777
 
http://www.tetsumichi.jp/schedule.html#20180525
 
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posted by tetsumichi at 06:00| 演奏会情報

2018年04月15日

3.響きに思う。

・美しい響きとは
「美しい音」、「美しい響き」と言った言葉を私たちはしばしば口にする。
倍音の豊かな響きは勿論美しい。
だが、物理的な美しさに留まった音が人の琴線に触れる事は、決してない。
彼(彼女)=演奏者が作品に対する深い想いや理解を持って鳴らす音、より広義に捉えるならば、自身のそれまでの人生経験を全て託すかの如くに鳴らされる音こそが聴き手の心を打つ。真の意味で美しい音とは、演奏者の人生の蓄積そのものなのだ。だからこそ、その追求は容易ならず、終わる事もない。

・楽器に歩み寄る
「表現しようとし過ぎて自分が興奮したり、熱くなり過ぎてはいけない。声楽家はあくまで声をきかせなければ。」
ある声楽家の先生のお言葉だが、ピアノの演奏もしかり。音楽は“響き”によって作られるのであり、奏者の個人的な情熱が、良い、美しい響きを歪めてしまってはならない。ピアノの音が美しく、伸びやかに歌うには、先ず何よりも音に対して弾き手の耳が開いていなければならないのだ。
いかに弾くかではではなく、いかに自分の音を聴いているか。
私たちは決してピアノを力で征服しようとする(ピアノと戦う)のではなく、耳をそばだてながら楽器に歩み寄り、タッチと響きの関係性等ピアノとの良い接し方を知り、習得していかなければならない。

・響きの内に
ピアノは、とりあえず鍵盤を押せば誰でもすぐに音を出せる楽器だが、“響かせる”となると全く事情が異なる。一つ言えるのは、絶対に鍵盤を指の力で押してはいけないと言う事だ。タッチと言う言葉の意味そのままに、鍵盤に触れる。ちなみにロシアでは、私が知る限り日本語の《打鍵》に相当する単語はなく、《鍵盤に触れる》と表現する。恩師である故ヴェーラ・ゴルノスターエヴァ先生も、「鍵盤を打ってはいけない。鍵盤に触れる感触を大切に」と度々おっしゃられたものだ。美しい響きを得る為には、その《触れ方》を徹底的に学び、突き詰めなければならない。
そうして響きに耳を傾け、《響きで楽曲を弾く事》が出来る様になった時……私たちは初めて知るだろう。力で打ち鳴らされた音ではない、衰退する事なく伸びゆく響きの内にこそ、作曲家の魂があるのだと。

posted by tetsumichi at 07:00| ロシアピアニズム

2018年04月10日

2.心技一体

技術の原点は心になければならない。

例えば、ピアノの演奏で考えてみよう。
一つの音に気持ちを込める、一音入魂。それは正しい。
けれど、感情のままに鍵盤に指を押し付けてしまっては、ピアノは悲鳴をあげるだけだ。
弱音に心を込めようとする時、ただ鍵盤にそっと触れるだけでは、か細い貧弱な音になるだけだ。
一方で、どんなに優れた技術を身に付けたとしても、その人の心の内に豊かな音楽がなければ、技術は宝の持ち腐れとなってしまう。

良い技術を学ぶとは、正しい心の込め方を学ぶ事。
心(想い)なくして技術の鍛練は成り立たない。私たちは、ハノンの練習とJ.S.バッハの作品の演奏が決して異なる行為でない事を、理解しなければならないと思う。何故ならピアノの前に座った以上、いつなんどきも、単なる音ではなく音楽を奏でるべきなのだから。

恩師である故ヴェーラ・ゴルノスターエヴァ先生が、いつだったかおっしゃられた事を思い出す。
「ギレリスは、ハ長調の音階を弾いても音楽だった。」
それこそが本物の技術、理想的な心技一体の姿なのだと思う。

*エミール・ギレリス(1916〜1985)
旧ソヴィエト連邦(現ウクライナ)、オデッサ生まれ。20世紀を代表する巨匠ピアニストの1人。
posted by tetsumichi at 07:00| 音楽について

2018年04月05日

1.音楽に携わるならば……。

音楽に対する愛情があれば
作曲家が書いた全ての音を自ずから
大切にせずにはいられないだろう。

音楽に対する愛情があれば
ハーモニーの変化に無関心ではいられず
それを何とか響きで表現したいと熱望するだろう。

音楽に対する愛情があれば
優れた技術を身に付ける為にかかる長い長い年月、労力、忍耐……
それら全てを苦と思わず受け入れられるだろう。

音楽に対する愛情があれば
興味も情熱も永遠に尽きる事はないだろう。

音楽に対する愛情があれば
他人からどの様な評価を受けようと迷う事なく
自分が到達せんと願う境地に向かって歩み続けられるだろう。

音楽に対する献身があれば
音楽は必ずやその人の心を豊かにしてくれるだろう。

音楽に対する献身があれば
その人は決して思い上がる事はないだろう。

音楽に対する愛情と献身があれば……
その人は感謝を忘れる事はないだろう。

posted by tetsumichi at 07:00| 音楽について

2018年04月01日

ご挨拶

ピアノと言う楽器から生まれる、響き。
響きは物質として目に見えるものでもなければ、手で具体的な感触を伴って触れられるものでもありません。そうでありながら、私たち音楽をする人間はそこに色を、質感を、性格(キャラクター)を……様々な「何か」を求め、響きによって創造される音楽に、情感を揺さぶられるのです。

音(響き)そのものが、美しく澄んでいなければならない。
音(響き)そのものが、高貴でなければならない。
音(響き)そのものが、歌っていなければならない。
音(響き)そのものが、何かを語っていなければならない。

私は音楽が「響きの芸術」である事を、特に、11歳の時に出会いその後18年間師事する事となったモスクワ音楽院教授、故ヴェーラ・ゴルノスターエヴァ先生に10代前半の頃から徹底的に教え込まれ、そして現在は、東京在住の大野眞嗣先生(HP「ピアノの時空」http://www.onoshinji.jp)の下で更にその追求を続けています。

両氏に共通するのは、ロシアピアニズム。


このブログでは、過去から現在に至るまで、私がこのピアニズムへの傾倒により経験してきた事、学んだ、学んでいる事、思う事……等々を書き綴っていきたいと思います。

どうぞ末長くお付き合い頂ければ幸甚に存じます。

吉永哲道

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posted by tetsumichi at 07:00| ロシアピアニズム