2020年09月03日

【終了御礼】炎のベートーヴェン。

8月16日(日)、名古屋は宗次ホールにて、今年で8回目となる黒岩悠さんとのデュオコンサート(ソロ&2台ピアノ)を開催致しました。

宗次ホールはコロナウィルス感染防止対策の一環として入場者数を310席の約半分、150席に限定して公演を行ってくださっていますが、当日は130名程のお客様がご来場下さり、ただただ、感謝の想いで演奏させていただきました。

私は、クラシック音楽が何か特別な力を持っているとは思っていません。
ですが、人がそこに何かを求めるならば、その時、音楽は私たちの心と生活を満たし、良い未来へと向かわんとする原動力になると信じています。
苦悩を通り歓喜へ。
ベートーヴェンはまさに、生涯を音楽に捧げそれを成し遂げた人物でした。

宗次ホールのスタッフの皆様、そしてご来場下さった皆様に、重ねまして心より御礼申し上げます。
どうぞ、明日が良い日でありますように。
吉永哲道



ベートーヴェン生誕250周年
黒岩悠×吉永哲道
悲愴!熱情!運命!!
炎のベートーヴェン


〈出演〉
黒岩悠(ピアノ)
吉永哲道(ピアノ)

〈プログラム〉
[吉永ソロ]
ピアノソナタ第8番ハ短調 op.13「悲愴」
[黒岩ソロ]
ピアノソナタ第23番 op.57「熱情」
[2台ピアノ]
交響曲第5番 op.67「運命」
*ウルリッヒ編曲の連弾版を2台ピアノで演奏。

〈アンコール〉
J.S.バッハ=M.ヘス:
主よ、人の望みの喜びよ



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2020年08月13日

【終了御礼】「生きた音楽」の復帰。

8月10日(月・祝)、立川市はカンマーザールでのコンサートを、盛況の内に終える事ができました。

会場はNPOの方々が万全の感染予防対策を講じて下さっており、お客様と私たち演奏者双方が、心置きなく音楽を楽しめる時間となりました。

作曲家、演奏家、そして聴衆。
この三者の繋がりによって初めて実現し得る、「生きた音楽」があります。

日々音楽活動の為に戦い、この様な場を提供して下さる「認定NPO法人 おんがくの共同作業場」の皆様、そしてコンサートにお運び下さったお客様に、深く、深く御礼申し上げます。

吉永哲道


郡司博の仲間たち
カンマーザールサロンコンサート in 2020 summer

〈出演〉
渡部智也(バス)
吉永哲道(ピアノ)
ゲスト
森松炎山(オーボエ)

〈プログラム〉
◆ピアノ独奏:吉永哲道
J.S.バッハ=M.ヘス:
「主よ、人の望みの喜びよ」(カンタータBWV147 より)
J.S.バッハ:
平均律クラヴィーア曲集第1巻より プレリュードとフーガ ハ長調BWV846
L.v.ベートーヴェン:
ピアノソナタ第8番ハ短調 op.13「悲愴」

◆オーボエソロ:森松炎山/ピアノ:吉永哲道
C.サン=サーンス:
オーボエソナタ ニ長調 op.166

◆バス独唱:渡部智也/ピアノ:吉永哲道
A.ダルゴムィシスキー:
「愛している、美しい人よ」
「東方のロマンス」
「庭園」
「結婚」

〈アンコール〉
◆バス独唱:渡部智也/ピアノ:吉永哲道
「ピアノのレッスン」
*D.チマローザのオペラ「宮廷楽士長」を渡部が改編。
◆ピアノ独奏:吉永哲道
F.ショパン:
Lento con gran espressione(ノクターン嬰ハ短調 遺作)


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2020年02月29日

【終了報告】モスクワ公演 其の三〈異文化が出会う場所〉

「トモヤ!テツミチ!」
日本から約10時間のフライトで、ロシアはシェレメチェボ空港へ降り立った私と渡部智也さんを明るい口調と笑顔で迎えてくれたのは、久しぶりの再会となったバヤーン奏者のジェーニャさん(ジェーニャはエフゲニーの愛称)。
再会の挨拶を交わすも束の間、車で出迎えに来て下さったジェーニャさんの運転で、モスクワ市内のホテルへ。車内での弾む会話と、留学生活ですっかり記憶に刻まれた車窓を流れる風景に、フライトの疲れは次第に心地よさへと変わっていきます……。

こうして始まった今回のモスクワの旅。幸いな事に、3回のコンサートはいずれも、お客様や各会場の関係者の方々から大変なご好評をいただきました。

改めて、強く思った事があります。

音楽は人に何をもたらすのか?
何故、私は音楽に惹かれてやまないのか?
世界に音楽が存在する意義とは……?

お客様から、拍手とともにいただいた「スパシーバ!」のかけ声。
あるロシア人女性は、「遠い日本から来て下さり、演奏して下さった事に本当に感激しています。ありがとう!」とおっしゃって下さりました。

海外で演奏すると、身をもって気付くのです。
演奏において最も大切なのは、異文化への理解と敬意、そしてそれを共有したいという想いなのだと。その想いがあってこそ、初めて音楽は人と人との血の通った心の交流になり得る。

音楽は、きっと、人種や国籍を超えた相互理解を人間が忘れないために存在するのでしょう。それを、今後の自身の音楽人生において守っていきたいと、私は思うのです。

今回の旅を支えて下さった方々。そして、新たに出会った方々。
全ての方々への感謝を込めて。

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2020年02月28日

【終了報告】モスクワ公演 其の二〈ジョイントコンサート〉

2月9日(日)は、モスクワから北東に30キロ程離れた場所に位置する「星の街」と言う、外国人にとっては珍しい場所を訪れました。星の街は、かつては閉鎖都市となっていた宇
宙飛行士の訓練施設がある街で、現在も外部から入るには数ヶ月前に申請の手続きを
する必要があります。
この日は、その街の文化施設「宇宙飛行士の家」内のホールにて、翌日10日は、モスク
ワ市内のグネーシン音楽アカデミー内のホールにて、ロシア民族楽器奏者の方々とジョイントコンサートを行いました。
私は、ピアノソロではチャイコフスキー、ラフマニノフ、山田耕筰の小品を、アンサンブルではロシア及び日本歌曲や民謡の伴奏の他、バラライカ奏者との共演による『バンブル・ブギ』(リムスキー=コルサコフの『熊蜂の飛行』をブギウギのスタイルで編曲した、エキサイティングな作品です!)、バヤーン、歌唱、ピアノのアンサンブルで日本の『ふるさと』を演奏しました。両公演で参加メンバーとプログラムは異なりましたが、どちらもお客様が大変喜んで下さり、私たち演奏者にとっても非常に楽しいひと時となりました。


〈出演〉
◆2月9日
Евгений МИРОНЕНКО
エフゲニー・ミロネンコ(バヤーン)
Максим Гавриленко
マクシム・ガヴリレンコ(グースリ)
後閑理恵(歌唱、グースリ)
渡部智也(歌唱)
吉永哲道(ピアノ)

◆2月10日
Евгений МИРОНЕНКО
エフゲニー・ミロネンコ(バヤーン)
Максим Гавриленко
マクシム・ガヴリレンコ(グースリ)
Константин ЗАХАРАТО
コンスタンティン・ザハラト(バラライカ)
後閑理恵(歌唱、グースリ)
渡部智也(歌唱)
吉永哲道(ピアノ)


*お断り
10日のグネーシン音楽アカデミー公演の写真が私の手元にはあまりない為、バラライカ
奏者コンスタンティンさんの写真は、8日のスクリャービン博物館でのリハーサル時に撮っ
たものを掲載させていただきます。


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2020年02月27日

【終了報告】モスクワ公演 其の一〈リサイタル〉

先般、2月6日から13日までの約1週間モスクワに滞在し、演奏会を行って参りました。

◆リサイタル
2月8日/スクリャービン博物館
◆民族楽器奏者とのジョイントコンサート
2月9日/星の街
2月10日/グネーシン音楽アカデミー

そのコンサートの様子等を、3回に渡って掲載させていただきます。
どうぞ、ご笑覧いただければ嬉しく思います。


先ずは2月8日に、モスクワ市内の中心部は旧アルバート通り界隈にあるスクリャービン
博物館にて、バス歌手の渡部智也さんと各々プログラムを組み、行ったリサイタルです。
個人的な事ですが、今回のリサイタルは私にとって、2015年1月に恩師ヴェーラ・ゴルノス
ターエヴァ先生が亡くなって以来ずっと心の中にあった、“先生の為にモスクワで弾く”と
いう想いを叶える機会となりました。その事を、心から嬉しく、幸いに思っています。

当日の会場は、満員のお客様。
盛大な拍手と“ブラヴォー!”に混じり、“スパシーバ!(ありがとう!)”のかけ声を下さっ
たお客様がいらした事が、ことに印象的でした。


《日本から愛をこめて》
第1部
《ヴェーラ・ヴァシーリェヴナ・ゴルノスターエヴァへの音楽の贈り物》
吉永哲道(ピアノ)

S.ラフマニノフ:
前奏曲嬰ハ短調 op.3-2
P.チャイコフスキー:
「四季」op.37bより
3月 “ひばりの歌”
5月 “白夜”
6月 “舟歌”
9月 “狩り”
F.シューベルト:
楽興の時 D.780(全6曲)
F.リスト:
ハンガリー狂詩曲第10番 ホ長調 “前奏曲”

第2部
《新しい時代への息吹》
渡部智也(バス)
吉永哲道(ピアノ)

D.ショスタコーヴィチ:
E.ドルマトーフスキーの詩による5つのロマンス op.98
“出会いの日”
“告白の日”
“絶望の日”
“喜びの日”
“追憶の日”
大津三郎:
花のまわりで
成田為三:
浜辺の歌
G.スヴィリドフ:
バーンズの詩による歌曲集より
“ジョン・アンダーソン”
“兵士の帰還”

〜アンコール〜
D.カバレフスキー:
ドン・キホーテのセレナーデ
[渡部]
M.ムソルグスキー:
展覧会の絵より “キエフの大門”
[吉永]

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