2021年12月24日

【演奏音源】2009年3月27日の演奏会より。(P.チャイコフスキーの作品)



【ロシアの鐘、その深遠なる響き 吉永哲道ピアノリサイタル】より

P.チャイコフスキー:
子守歌 op.16-1(P.パプスト編曲)

吉永哲道(ピアノ)
Tetsumichi YOSHINAGA, piano

2009年3月27日、宗次ホールでの収録


《音楽の力が素晴らしいと思えるのは、歓喜だけでなく苦悩をも表現する事にある。》
子守歌に暗く悲しい曲調が多いのは、実親ではなく、子を世話する乳母が自身の身の上の辛さ、苦しさを吐露する歌だからだと言う話を、どこかで聞いた事があります。

1878年にドイツからロシアに移住し、ピアニスト、教育者として活躍したパーヴェル・パプスト(1854-1897)は、チャイコフスキーの作品の校訂なども行っており、彼の音楽をよく理解していたのでしょう(チャイコフスキーの方でも、パプストの音楽家としての才能を高く評価していたようです)。この子守歌の編曲も、原曲の雰囲気はそのままにカノン等の巧みな技術を取り入れ、大変魅力的に仕上げられています。

歓喜だけでなく苦悩をも……例えばこの曲に耳を傾ける時、冒頭のチャイコフスキーの言葉は私たちを深く頷かせてくれるに違いありません。

吉永哲道

posted by tetsumichi at 00:00| 演奏音源