何か目標があって、師匠を見つけたら、ずっと食らいついていくぐらいの根性がないとダメなんだ。そうやって、いい環境を求めていけば、素晴らしいものが与えられるからね。》
ー 酒井雄哉著『そのままの自分を出せばいい』より。
自分が心の底から求めるものがあり、それを得るチャンスに恵まれたならば、なりふり構わず、プライドなどかざさず、とことん求めればよい。ただ渇望し、ひたむきになればよい。そうすれば、必ず自分にとって必要なものが与えられる。
しかしながらそれは……場合によっては非常に苦しい道のりかも知れない。
思うに、酒井雄哉氏の言葉にある“いい環境”とは、そういうもの。
学びの過程における“いい環境”とは、必ずしも“自分にとって心地良い環境”ではないこと、むしろ忍耐と地道な鍛錬を強いられるものであることを理解しなければ、物事を深く学ぶことはできない。
学びとは、ただ何かを身に付けることではない。
私は、自ら厳しさと対峙する精神力を養うことこそが学びの意義であり、その意志を持ち得る人の前には、遅かれ早かれ必ず道が開かれると確信している。
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