2021年12月26日

【終了御礼】心豊かになる場所。

2021年12月18日、愛知県春日井市にあるFantasie-Impromptuでのリサイタルが盛況の内に終了致しました。
演奏をしながらホールの豊かな響きに触発される瞬間が多々あ り、私にとって非常に心満たされる幸せな時間を、会場のお客さまと共有できたのではないかと思っております。お越しいただきました皆さまに、深く感謝申し上げます。

どうぞ明日が良い日でありますように。
𠮷永哲道


𠮷永哲道ピアノリサイタル

〈プログラム〉
F.ショパン:
ポロネーズ第3番 op.40-1「軍隊」
ノクターン第18番 op.62-2
A.スクリャービン:
2つの詩曲 op.32
ピアノソナタ第3番 op.23
R.シューマン:
ロマンス op.28-2
F.シューベルト:
楽興の時 D780

〈アンコール〉"
"A.ペルト:
アリーナのために
F.シューベルト:
ワルツ ロ短調 D.145, op.18-6
S.ラフマニノフ:
前奏曲嬰ハ短調 op.3-2(「鐘」)
P.チャイコフスキー:
瞑想曲 op.72-5"


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posted by tetsumichi at 07:00| その他

2021年12月24日

【演奏音源】2009年3月27日の演奏会より。(P.チャイコフスキーの作品)



【ロシアの鐘、その深遠なる響き 吉永哲道ピアノリサイタル】より

P.チャイコフスキー:
子守歌 op.16-1(P.パプスト編曲)

吉永哲道(ピアノ)
Tetsumichi YOSHINAGA, piano

2009年3月27日、宗次ホールでの収録


《音楽の力が素晴らしいと思えるのは、歓喜だけでなく苦悩をも表現する事にある。》
子守歌に暗く悲しい曲調が多いのは、実親ではなく、子を世話する乳母が自身の身の上の辛さ、苦しさを吐露する歌だからだと言う話を、どこかで聞いた事があります。

1878年にドイツからロシアに移住し、ピアニスト、教育者として活躍したパーヴェル・パプスト(1854-1897)は、チャイコフスキーの作品の校訂なども行っており、彼の音楽をよく理解していたのでしょう(チャイコフスキーの方でも、パプストの音楽家としての才能を高く評価していたようです)。この子守歌の編曲も、原曲の雰囲気はそのままにカノン等の巧みな技術を取り入れ、大変魅力的に仕上げられています。

歓喜だけでなく苦悩をも……例えばこの曲に耳を傾ける時、冒頭のチャイコフスキーの言葉は私たちを深く頷かせてくれるに違いありません。

吉永哲道

posted by tetsumichi at 00:00| 演奏音源

2021年12月21日

【演奏音源】2009年3月27日の演奏会より。(S.プロコフィエフの作品)



【ロシアの鐘、その深遠なる響き 吉永哲道ピアノリサイタル】より

S.プロコフィエフ:
ピアノソナタ第7番 op.83

吉永哲道(ピアノ)
Tetsumichi YOSHINAGA, piano

2009年3月27日、宗次ホールでの収録

2021年、生誕130年を迎えたセルゲイ・プロコフィエフ。

第7番のピアノソナタは、私が初めて“真剣に”取り組んだプロコフィエフの作品です。確か高校1年生の時ですが、当時の私はプロコフィエフ特有の近代的で不協和な響きになかなか馴染めなかったのでしょう、譜読みも遅々として捗らず苦労した記憶が残っています。

2008年、アンドラ国際ピアノコンクールを受けた際にこのソナタをプログラムに入れ、嬉しい事に、審査員長であったロシア人の先生が高く評価してくださいました。
「素晴らしい演奏だった。特に第3楽章で、僕はソコロフの演奏を思い出したよ。けれど、君の演奏にはまだ何かが足りないね。」

まだ何かが足りない。
幸いな事に、当時の自分に何が足りなかったのかを、私は時を経て理解できるようになりました。

2022年2月8日、大泉学園ゆめりあホールでのリサイタルで、久方ぶりにこのソナタを取り上げます。個人的にこの2009年の演奏音源は嫌いではないのですが(笑)、リサイタルでは、一層進化した演奏をお届けしたいと思っています。

𠮷永哲道

posted by tetsumichi at 07:00| 演奏音源

2021年12月20日

【演奏会情報】吉永哲道ピアノリサイタル

《シューベルトの最も神秘的な側面 ─ それは、私たちの心の中だけに在って現実には存在しない、永遠に失われてしまった世界へのノスタルジーなのだ。》
── ヴェーラ・ゴルノスターエヴァ

チケットの取り扱いを開始致しました。
是非お運びいただければ嬉しく思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
吉永哲道

吉永哲道ピアノリサイタル

〈日時〉
2022年2月8日(火)18:45開演(18:15開場)
〈会場〉
大泉学園ゆめりあホール
(西武池袋線「大泉学園駅」北口より徒歩1分)
〈出演〉
吉永哲道(ピアノ)

〈曲目〉
F.シューベルト:
即興曲集 D935 op.142より第2番 変イ長調
楽興の時 D780
P.チャイコフスキー:
ロマンス ヘ短調 op.5
瞑想曲 op.72-5

S.プロコフィエフ:
ピアノソナタ第7番 op.83

〈入場料〉
全席自由 3,500円
〈主催〉
音楽企画「マイスキーヴェーチェル」
〈後援〉
愛知ロシア音楽研究会、株式会社ヤマハミュージックジャパン、
認定 NPO おんがくの共同作業場

〈チケットお問い合わせ〉
認定NPOおんがくの共同作業場
TEL:042-522-3943
http://www.gmaweb.net/npo/
音楽企画「マイスキーヴェーチェル」
mail:mv-pro@live.jp


〈チケットご購入のお客様へのお知らせとお願い〉
・未就学児のご入場はご遠慮ください。
・入場時に体温チェックをさせていただきます。37.5度以上の方は入場をお断りさせていただきます。
・チケットに氏名、電話番号をご記入ください。
・表記日時の演奏会を中止する場合以外、原則として料金の払い戻しは致しません。
・曲目は変更になる場合があります。
・体調に不安のある方はご来場をご遠慮ください。
・入場時の手指消毒、マスク着用なき入場はお断りいたします。
・花束等のお届け物はお断りいたします。


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posted by tetsumichi at 13:00| 演奏会情報

【終了御礼】文化を伝える。

12月4日、新宿文化センター小ホールでの「スクリャービン生誕150周年記念ピアノコンサート」にお越しいただきました皆さまに、心より御礼申し上げます。

多数のご高評をいただき、中でも「絢爛、 豪華のなかに育まれた美の極限がロシア帝政の末期まで続き、いまの時代にまで輝くその文化の一端を垣間見るような見事な演奏」とのある先生からのお言葉に、とりわけ感銘を受けました。
文化として、時代を越えて継承されていく音楽。
演奏活動を続けていく限り、私は自分がその担い手の一人であり続けたいと強く思っています。

また会場で皆さまとお会いできますように。
吉永哲道


【プログラム】
[前半]
〈生誕150周年記念東京ロシア合唱団によるロシアの歌〉
指揮/渡部智也
合唱/生誕150周年東京ロシア合唱団
ピアノ/吉永哲道

バヤン/エヴゲーニー・ミロネンコ
A.アルハンゲルスキー:
「主の名をほめたたえよ」
S.ラフマニノフ:
『晩祷』よりNo.6「生神女よ慶べよ」
ロシア民謡:
ヴォルガの舟歌
Y.フレンケリ:

I.ドゥナエフスキー:
収穫の歌

[後半]
〈アレキサンドル・ニコラーエヴィチ・スクリャービン(1872-
1915)〉
スクリャービン生誕150周年記念ピアノコンサート
ピアノ/田中正也、吉永哲道

A.スクリャービン:
2つの詩曲 op.32[吉永]
ピアノソナタ第3番 op.23[吉永]
ピアノソナタ第2番 op.19[田中]
ピアノソナタ第4番 op.30[田中]
2台ピアノのためのファンタジー(1897)

【アンコール】
S.ラフマニノフ:
前奏曲嬰ハ短調 op.3-2
(作曲家自身による2台ピアノ編曲版)


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posted by tetsumichi at 07:00| その他