2020年06月25日

【演奏音源】2018年10月12日のリサイタルより、「展覧会の絵」。

【カンマーザールサロンコンサート
吉永哲道ピアノリサイタル 〜響きの芸術〜】より

M.ムソルグスキー:展覧会の絵

吉永哲道(ピアノ)
Tetsumichi YOSHINAGA, piano

2018年10月12日、カンマーザール in 立川での収録


民衆の中で。
19世紀ロシアの作曲家の中でも際立って個性的な存在であり、芸術を農民や庶民の中
へと近づけていかなければならない、という思想を持っていたモデスト・ムソルグスキー
(1839〜1881)。彼の音楽の根底を成す荒々しいまでのリアリズムは、微塵もソフスティケ
イトされていない、切れば鮮血がほとばしる様なむき出しの“民衆の魂”を、作品を通して
伝える事に成功した。彼らの呻きや叫びに始まり、ロシアなるもの全てがムソルグスキー
の音楽の中にはある。虐げられた農民たちの苦悩への同調(“ブィードロ”)から古き偉大
なるルーシへの讚美(“古都キエフの大門”……壮大に鳴り響く鐘を、これほど見事に描
写した音楽があるだろうか!)まで、「展覧会の絵」が今も多くの聴衆を虜にするのは、そ
の音楽がロシア人にしか創造し得ない圧倒的なまでの生々しさ(リアリティー)に裏付けら
れているからであろう。
作曲家ムソルグスキーの群を抜く表現の強烈さに、私はいつも驚嘆せずにいられない。
吉永哲道

*曲ごとの頭出しの時間は、YouTubeの概要欄をご覧下さい。




posted by tetsumichi at 07:00| 演奏音源