2019年06月25日

28.音か、響きか。

音を聴く事と、響きを聴く事。

ピアノを演奏する上で、両者は似ているようで全く異なる行為であると言えます。

音とは、ハンマーが弦を打った瞬間に発生する、言わば打撃音。
響きとは、ハンマーの打撃によって弦が振動し、その振動が駒を介して響板に伝わり空気を振動させる事で生じる、空間へ広がり長く続く音の余韻、とでも説明できるでしょう。

テニスに例えるならば、ラケットでボールを打つ瞬間が音であり、その後相手のコートへ飛んでいくボールの軌道が響き。そんなイメージを持ってもよいと思います。

そのようにイメージすると、音を聴く事と響きを聴く事の違いを明確に認識できるのではないでしょうか。


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2019年06月15日

27.一生。

石の上にも三年、という慣用句がありますが、音楽を続ける事は三年どころか石の上に一生と言えるでしょう。


「たとえ周りの人たち皆に『あなたには才能がないから音楽はやめなさい』と言われようとも、音楽の道に進むという自分の気持ちを貫き通す。それくらいの意志がなければ、プロにはなれません」 ── もう随分昔の事になりますが、ある世界的ヴァイオリニストの方が、インタビューでこの様な発言をされていたのを読んだ記憶があります。


プロを目指すならば。

音楽に対して真剣にならなければならない。

音楽の道を気楽に考えてはいけない。

音楽に命をかけなければならない。


才能とは忍耐だ、と言ったピアニストがいますが、優れた音楽家になるには精神、技術両面においていかに忍耐強く、長い、長い時間をかけて自分自身を磨いていけるか、それにかかっていると言っても過言ではありません。

もしも、他人の評価次第で自分の意志が揺らぐならば。

自己鍛錬の過程で、妥協してしまうならば。

その人には、いずれ限界が訪れるでしょう。


自己鍛錬 ── 自分を見つめる事は、大変な辛さをも伴います。

ですが、尽きることのない向上心があれば、その辛さは克服できるはずです。良い音楽家になりたいと心の底から渇望しているならば、どんな嵐が来ようと、じっと石の上に座り続ける事は喜び以外の何物でもないはずですから。


そして、私は思うのです。

それこそが音楽を愛する事なのだと。



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2019年06月11日

【演奏会情報】黒岩悠×吉永哲道 ピアノソロ&デュオ コンサート

2015年9月に私たち黒岩&吉永のデュオで、前半にショパンの題名付きの名曲を並べたプログラムを披露させていただきました。今回再び、その第2弾とも言える名曲プログラムをお届け致します。
J.S.バッハからブラームスまで、慣例化した作品解釈の焼き増しではなく、私たちにしかできない、お聴き下さる方々に作品の新たな魅力を発見していただけるような演奏を目指します。
2台ピアノのメインはラフマニノフ。ホールの空間に響き渡る彼の音楽に、ロシアの香りと精神を存分に感じ取っていただけますように……。
是非、お誘い合わせの上ご来場いただければ幸いです!
どうぞ宜しくお願い致します。
吉永哲道


超アンコール名曲選!!
黒岩悠×吉永哲道 ピアノソロ&デュオ コンサート

〈日時〉
2019年8月11日(日) 13:30開演(13:00開場)
〈会場〉
宗次ホール
〈出演〉
黒岩悠(ピアノ)
吉永哲道(ピアノ)

〈曲目〉
[ソロ]
◇J.S.バッハ:
G線上のアリア(A.ジローティ編)
◆W.A.モーツァルト:
トルコ行進曲
◇L.v.ベートーヴェン:
エリーゼのために
◇F.ショパン:
別れの曲(エチュードop.10-3)
◆F.ショパン:
革命(エチュードop.10-12)
◆F.リスト:
ラ・カンパネラ(パガニーニ大練習曲第3番)
◇F.リスト:
愛の夢第3番
◆J.ブラームス:
ハンガリー舞曲第5番(G.シフラ編)
◆……黒岩ソロ ◇……吉永ソロ

[2台ピアノ]
B.スメタナ:
モルダウ
S.ラフマニノフ:
組曲第1番「幻想的絵画」op.5


〈入場料〉
一般自由席 2,000円
〈主催〉
宗次ホール
〈チケットお問い合わせ〉
宗次ホールチケットセンター Tel : 052-265-1718
チケットぴあ Tel : 0570-02-9999[Pコード:152-175]



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2019年06月02日

ピアノリサイタルのお知らせ。

2019年11月22日(金)及び12月2日(月)に、東京都内2カ所でオール・バッハ・プログラムによる自主リサイタルを予定しております。


吉永哲道ピアノリサイタル
〜J.S.バッハへの旅 2019〜

〈演奏予定曲目〉
J.S.バッハ:
インヴェンション BWV772-786 全15曲
カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」B-dur BWV992
フランス風序曲 ロ短調 BWV831



詳細な情報は9月頃、HP、FB、及びブログに掲載致します。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

吉永哲道

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2019年06月01日

【演奏会情報】小平コーラス・アカデミー フレンドリーコンサート
 ロシアが誇る人気民族楽器奏者を迎えて

郡司博氏の指揮による合唱、ロシアから超一流の民族楽器奏者を招いての演奏と、聴きどころ満載の演奏会です!
私自身、昨年、モスクワでのコンサートでマクシム・ガヴリレンコ、コンスタンチン・ザハラト、エヴゲーニー・ミロネンコ各氏と共演し、その素晴らしさを身をもって体験しました。

コンサートホールの空間全体を震わせる、合唱の響き。
民族楽器の、異国の文化でありながら心に染み入る響き。

国境を越えた音楽の素晴らしさを、肌で感じ取られる機会となるはずです。
是非多くの方々にお聴きいただければ嬉しく思います。
吉永哲道


〈日時〉
2019年7月6日(土) 14:00開演(13:30開場)
〈会場〉
ルネこだいら大ホール
〈出演〉
マクシム・ガヴリレンコ(グースリ)
コンスタンチン・ザハラト(バラライカ)
エヴゲーニー・ミロネンコ(バヤン)
郡司博(指揮)
後閑理恵(司会)
小平コーラス・アカデミー(合唱)
オラトリオ・シンフォニカ JAPANアンサンブル
松本康子、小林牧子(ピアノ)

〈曲目〉
昭和〜平成と合唱界を牽引してきた指揮者郡司博が
日本の合唱曲の新たな魅力を引き出す
◆團伊玖磨 曲・堀田善衛 詩
「岬の墓」
◆青島広志 曲
ばらはあかい/コールのおうさま/ゴータムむらの
◆木下牧子 曲
うたをうたうとき/おんがく/ロマンチストの豚/さびしいカシの木/めばえ/いっしょに/鷗

ロシア民族楽器の魅力
〜ロシア音楽フェスティバル2019〜
◆ロシア民族楽器&児童合唱で
ショスタコーヴィチ『森の歌』より
◆ロシア民族楽器で
『ロシアの大地』『カマーリンスカヤ』『月は輝く』
◆民族楽器&洋楽アンサンブルで
『アムール河のさざなみ』『収穫の歌』『鶴』『カリンカ』『さくら』『ふるさと』
◆合唱とコラボで
『道』『前線にも春が来た』


〈入場料〉
全指定席 3,000円
〈主催〉
小平コーラス・アカデミー
〈後援〉
認定NPO法人おんがくの共同作業場
〈チケットお取扱い〉
おんがくの共同作業場
TEL:042-522-3943
http://gmaweb.net/npo/
ルネこだいらチケットカウンター
TEL:042-346-9000


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