2019年05月27日

【演奏会情報】渡部智也 Bs & 吉永哲道 Pf ジョイントコンサート 〈ロシアロマン派へのノスタルジー〉

《凍てつく大地シベリアと、そこに脈々と続く白樺。クラシック音楽のプログラムに欠かせなくなったロシアの作品。その神髄はロシア語による歌だ。圧政と政変の中でも彼らは歌い続けた。昨年のモスクワ公演で喝采を浴びた渡部&吉永の演奏がカンマーザールでも聴けるのです!》
指揮・合唱指揮 郡司博


ロシア音楽フェスティバル 2019 カンマーザール in 立川サロンコンサート
渡部智也 Bs & 吉永哲道 Pf ジョイントコンサート
〈ロシアロマン派へのノスタルジー〉

*7月5日から14日まで開催される「ロシア音楽フェスティバル 2019」の一環として、このジョイントコンサートを行います。フェスティバルの詳細は、どうぞこちらをご覧下さい。
http://www.gmaweb.net/npo/archives/concert/concert-5369

〈日時〉
2019年7月12日(金) 14:00開演(13:30開場)
〈会場〉
カンマーザール in 立川
〈出演〉
渡部智也(バス)
吉永哲道(ピアノ)

〈曲目〉
[バス歌唱]
山田耕筰:
歌曲集「ロシア人形の歌」
ヴェドロウ(水桶)
ヂェーヴォチカ(娘さん)
ニャーニュシカ(乳母)
カロゥヴァ(牛)
ロートカ(小舟)
G.スヴィリドフ:
モスクワの朝
S.ラフマニノフ:
ラフマニノフからK.S.スタニスラフスキーへの手紙

[ピアノ独奏]
S.ラフマニノフ:
幻想的小品集 op.3より
プレリュード op.3-2(通称「鐘」)
メロディー op.3-3
道化師 op.3-4
A.スクリャービン:
5つのプレリュード op.16
S.ラフマニノフ:
コレルリの主題による変奏曲 op.42

〈入場料〉
全自由席 2,000円
コーヒー、紅茶、プレゼントつき

〈チケットお問い合わせ〉
カンマーザール
Tel:042-522-3931

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posted by tetsumichi at 07:00| 演奏会情報

2019年05月15日

26.種をまく。

「ソムリエがワインをテイスティングするように、貴方はここで様々なド(の音)の響きを味わわなければならないのですよ。」

モーツァルトのピアノソナタハ長調KV330のレッスンで、ゴルノスターエヴァ先生が第2楽章冒頭の3つのド音を様々なタッチで響かせながら、そうおっしゃられた事があった。
当時私は小学6年生、ソムリエという職業を知っていたかどうかすら甚だ怪しいのだが……兎にも角にも、先生は相手が子供だからと手加減する事は一切なく、響きを聴く事の重要性を半ば洗脳するかの如く(!)、10代の私に徹底的に植え付けて下さったのである。


教師の役割とは何だろうか?
レッスンの場において演奏の体裁を整える事を否定はしないが……私はそれよりも、生徒の心の土壌に種をまく事こそが教師本来の役割であると思う。
例えその場で生徒が理解、実践できなくとも、その生徒の中に“何か”が残るかどうか。
教師が何かを残す事が出来れば、いずれそれは、生徒自身の努力によって美しい花を咲かせるだろう。

ゴルノスターエヴァ先生は、そうして日本の生徒たちを育てて下さった。
私は、至らずとも先生のその精神を受け継いで音楽に従事する事が、自分自身がなすべき務めだと思っている。


posted by tetsumichi at 07:00| ロシアピアニズム

2019年05月05日

25.静寂。

音楽の素晴らしさは、音を鳴らしながらも静寂を伝え得る事にあると思う。

モスクワに留学していた時、ヴォルガ川沿いのヤロスラヴリという街へ遊びに行った事がある。
そこで見た、ヴォルガ川の夜明け。
物音一つ聞こえない穏やかな静けさの中、次第に空が白み始め、やがて陽の光に広大な川面が輝き始める……。
それは、果てしなく豊かな時間を感じる体験だった。

喧騒だけでは、音楽は成り立たない。
聴き手が「静寂が生む豊かさ」を感じられる演奏こそが、本物だと思う。
posted by tetsumichi at 07:00| 音楽について